「 私の夢の場所 楽園へ。。。。。。 」

 

 

 

 

出発の日、何気なく、「今のカウアイ島の気温は?」と思い、
それを調べた私は、一緒に現れた1週間の天気予報を見て、目をつぶった。

 

 

見なければよかった。。。。。。

 

 

そこには、見事に雨のマークが、7つ並んでいた。

 

 

島の天気は変わりやすいし、そんなに気落ちすることもないわと思いつつ、
本当は残念な気持ちでいっぱいだった。

 

 

太陽の光に照らされたあの島は、それはそれは美しく輝くから。

 

 

星の名がついた船に乗り、何時間も空の上を飛び、
やがて、窓から緑の山と目のさめるような青い海、
そして、浜辺に打ち寄せる波が、
青い波の先端で白いレースのように光っているのが見えてきた時、
私の胸は喜びに躍った。

 

 

カウアイの赤い大地の上に降り立つと、
海と同じくらい青く澄んだ広い広い空が私を迎えてくれた。

 

 

結果的に、滞在中のお天気は、基本的にずっと晴れ。

 

 

数回、シャワーのような雨が降ったが、
それは肌に心地よい潤いを届けてくれるやさしい雨だった。

 

 

本格的な雨は、私たちが眠っている間と、帰りの日の朝に降った。

 

 

ホクレアとヒキアナリアが並んでまたたき、
その間で、金星がまばゆく輝いているのを見た誕生日の日、
私たちは、思い出の場所、
2年前の旅で、奇跡のダブルレインボーがかかったあの場所に向かった。

 

 

ここにたどり着く前に立ち寄った、
ワイメアキャニオンまでは素晴らしい天気だったけれど、
1000メートル以上の標高になると、さすがに雲と霧が出てくる。

 

 

最初にその場所をのぞき込んだ時、2年前と同じように真っ白だった。

 

 

「2年前もこうだったよね。」と言って、私たちは笑い合った。

 

 

ベンチに並んで座り、持って来たランチを食べながら、
時々、渓谷をのぞきに行く。

 

 

手すりの向こうを見下ろしている人たちの様子から、
今、真っ白なのか、わずかに雲がとぎれてきたのかがよくわかる。

 

 

みんな子どもみたいにがっかりしたり、はしゃいだりしている。

 

 

その様子が、本当にかわいらしい。

 

 

少し離れた場所から、彼らを見守りながら、

「大丈夫、まだチャンスはあるわ」とか「ちょっと見えてよかったね」

と心の中で声をかけつつ、一緒になって、ワクワクドキドキしてしまう。

 

 

もしかしたら、神様は、いつもこんな風に私たちのことを見ているのかな、と思う。

 

 

そんなことを考えていると、隣で愛する人が言った。

 

 

「天使さん、天使さん、どうか雲を晴らしてください。
今日は、リリアの誕生日なのです。」

 

 

それを聞いて、私は何とも言えない幸せと感動を感じた。

 

 

こんなにも自然に、天使にお願いをする人に、私は会ったことがない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日、これで何度目になるだろう。

 

 

私は、再び柵のところまで歩いていくと、そこに手をかけて、下をのぞきこんだ。

 

 

まるで天空のお城にたどり着いて、雲の隙間から下界をひと目みようと、
じっと目を凝らしているような気分だ。

 

 

やがて、雲が時折薄らぎ、何かが少しずつ、現れては消え始めた。

 

 

振り返って、愛する人に向かって、大きく手招きする。

 

 

「ダーリン、来て!見えてきたわよ!」

 

 

 

 

 

写真、映像・・・・・

 

 

私たちは、昔の人からしたら考えられないような
「現代の魔法」とともに生きているけれど、

それらの技術がどれほど進化しようとも、本物にはかなわない。

 

 

「現代の魔法」は、手軽で、便利で、しかも無料。

 

 

それらを通して興味のあるものを見れば、なんとなく知ったような気になり、
なんとなくわかったような気になる。

 

 

本物を体験しようとしたら、大変だ。

 

 

時間はかかるし、お金もかかるし、体力も神経も使う。

 

 

でも、私は、時間もお金も体力も神経も、
「自分にとって本当に大切なもの」にこそ、使うべきだと思う。

 

 

四角い画面をひたすら見つめているうちに、
私の人生は終わってしまいました、とならないように。

 

 

だから、私は大好きなクリスタルを迎え入れる、
心から訪れてみたいと思う場所へ旅する、
この人!と感じた人に会いに行く。

 

 

この体で、この心で、この魂で、
全身全霊で、直接、その素晴らしいものを感じるために。

 

 

 

 

 

魔法は、いつの時代も、「ほどよく」使うのがいい。

 

 

自分にとっての「ちょうどいい魔法」なら、
それはきっと、人生を豊かにしてくれるはず。

 

 

魔法の鏡が、「この世界には、こんな素敵なものがあるよ」

 

 

そう教えてくれたら、私は、扉を開けて、ヴァーチャルではない、
命が時を刻む、本物の世界に飛び出す。

 

 

そこには、私の魂が、ずっと探していた何か、
魂を震わせる、素晴らしい何かが待っている。

 

 

 

 


真っ白な雲が、風に流されて、少しずつ晴れてきた。

 

 

雲の合間から、太陽の光が差し込み、
神々が創った地上の楽園を照らし出す。

 

 

2年間、心に思い続けていた景色が、私たちの目の前に広がった。

 

 

「ああ、なんて美しいのかしら。。。。。
私の夢の場所に、またこうしてあなたと来ることができたわ。
それも、誕生日の日に。」

 

 

「リリア、お誕生日おめでとう。」

 

 

「ありがとう。」

 

 

 

 

 

 

楽園を覆う白い雲のカーテンを、天使と愛する人の祈りが、そっと取り去った。

 

 

遠くで、近くで、鳥たちが鳴いている。

 

 

暗く沈んでいた緑が、光を浴びて、みるみるうちに鮮やかに輝き出す。

 

 

まるで、たった今、神様がこの世界に色を付けはじめたみたいだ。

 

 

海の青は、空の青と溶け合って、ひとつにつながっているかのよう。

 

 

時折、雲が通り過ぎ、うっすらと霞のようなヴェールがかかった楽園の景色は、

くっきりとすべての景観がわかる晴天の日のそれとはまた違って、

どこか神秘的で、幻想的だ。

 

 

ここは、私の夢の場所。

 

 

夢はいつか叶うのだと教えてくれた、

美しいこの世の楽園。

 

 

 

 

 

 

 

 



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