「 虹の騎士 」

 

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何年も前のある日、
扉をくぐって、たどり着いた先に、
ひとつのクリスタルがあった。

 

 

気づくと、私は、呼び寄せられるようにして、
そのクリスタルの前に立っていた。

 

 

私は、まじまじとその結晶を見つめた。

 

 

なんて不思議な姿をしているのだろう。

 

 

天に向かって伸びる結晶の先端に、
見たこともない形で、別の結晶がついている。

 

 

さらに、下方からは、また異なる結晶が伸びている。

 

 

 

 

 

 

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それは、透き通るように美しく、

辺りをはらうような気品に満ちていて、
何か、並々ならぬものを感じた。

 

 

これは、人の手が作ったものではない。

 

 

きっと原石だ。

 

 

でも、こんなことが、はたして成し得るのか?

 

 

私の直感が言った。

 

 

成し得るのだ。

 

 

人の域を超えた何かなら。

 

 

 

 

 

私が、そのクリスタルの美しさに魅入っていると、
隣で愛する人が囁いた。

 

 

「このクリスタル、剣をたずさえた騎士に見える。」

 

 

私は、彼の感性に深く感動した。

 

 

言われてみれば、確かにそう見える。

 

 

 

 

 

 

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最初に出会った時、
私は、このクリスタルは、自分のためのクリスタルだと確信した。

 

 

その時に、もう迎え入れることは決めていた。

 

 

私は、台座につけられたそのクリスタルを注意深く持つと、
自分の方に向けた。

 

 

その瞬間、私は思わず声を上げた。

 

 

その騎士の顔を覆っている鉄仮面のような平たい水晶に
信じられないような美しい虹が浮かんだのだ。

 

 

 

 

 

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その虹のきらめきが、私の魂の奥深くまで照らし出すのを感じ、
私は、その虹に釘づけになった。

 

 

感動のあまり泣きたいような思いにかられたが、
涙の代わりに私からこぼれたのは、喜びの微笑みだった。

 

 

ああ、なんて美しいのだろう。。。。。。。

 

 

 

 

その日の夜、私は、森の奥で、ひたすらこのクリスタルを眺めて過ごした。

 

 

何度見ても、その素晴らしさに胸を打たれた。

 

 

そして、もうずいぶん昔に、
こんなことを言われたのを思い出した。

 

 

 

 

あなたに、2つの存在が寄り添っているのが見えます。

 

 

ひとりは、女性的なエネルギーを持つ、美しいガイド。

 

 

もうひとりは、馬のエネルギーを持つガイドです。

 

 

馬?

 

 

ロマンチックな守護天使物語を期待していた私は、
突然、あなたについているのは、馬のようなガイドと言われて、
面食らった。

 

 

ちっともロマンチックじゃない。

 

 

続けて、その人は言った。

 

 

「そのガイドは、あなたを非常に強い力で守護しています。」

 

 

その時、言葉にできない、あたたかいものを感じた。

 

 

 

 

 

その後、たくさんのスピリチュアルな世界を旅し、
人生経験が、私にとって、本当に必要なものだけを残してくれた今となっては、
もう以前のように、オーラや過去世や守護天使の世界に、

とりつかれたように夢中になることはない。

 

 

この宇宙には、一貫した法則があり、
私の力は今にあると知っているだけで十分だ。

 

 

おもしろいことに、
その昔、「スピリチュアルな体験」を切望していた時には、
私の望んでいたようなことは、たいして起こらず、
逆に、もうそのような世界は存分に楽しんだから卒業したと思っている今の方が、
あれこれと摩訶不思議な体験をたくさんすることだ。

 

 

それは、まるで、家の前に、「スピリチュアルな体験、充分 間に合っています」

と看板を掲げてあるのに、
次から次へとファンタジックな贈り物が届くかのようだ。

 

 

 

 

 

静けさに包まれた夜の森で、
その水晶の騎士を眺めていた時、
私は、かつて、
「そのガイドは、あなたを非常に強い力で守護しています。」
と言われた時に感じたのと似たようなエネルギーを感じた。

 

 

私の方は、まったく気づいていないのに、
その存在は、私が気づいていようと気づいてなかろうと、
変わらず私を見守っている。

 

 

それが、あまりにも当たり前に、

自分の皮膚の一部のように、やさしく私をくるんでいるので、

日頃は、それが「何か」だなんて意識していない、

そんな感覚だ。

 

 

でも、自分の感覚を研ぎ澄ませれば、

それが、「自分を自分だと思っている物質的なもの」ではないことは、

なんとなく感じられる。

 

 

 

 

 

その後、私は何度か、
この水晶の騎士は、私の知る誰かなのかもしれないと考えて、
一生懸命に、その顔をのぞきこんで、確かめようとしたことがある。

 

 

でも、彼の顔は、いつも美しい虹に覆われていて、わからない。

 

 

 

愛しい私のナイト(騎士)は、誰なのだろう?

 


私の愛する人。

 

 

馬のエネルギーのガイド。

 

 

大いなる宇宙。

 

 

私自身の中にあるエネルギーの象徴。

 

 

 

そのどれかかもしれないし、その全部かもしれない。

 

 

 

 

 

私は、その水晶に、愛をこめて『虹の騎士』と名前をつけた。

 

 

透き通る水晶の剣(つるぎ)は、戦うためではなく、
自分自身のエネルギーを集中させるためにある。

 

 

彼は、宇宙に忠誠を誓い、
誇り高く、凛として、
どんな状況でも、そこから真の自分を見つけ出す。

 

 

彼は、何も言わず、何も語らず、
ただ真っ直ぐに前を向いている。

 

 

己の道で輝く、美しい星を見つめて。

 

 

 

 

 

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